サビアンシンボル

【サビアンシンボル】水瓶座15度「フェンスの上にとまっている2羽のラブバード」

水瓶座15度「フェンスの上にとまっている2羽のラブバード」

Two lovebirds sitting on a fence. – Marc Edmund Jones

Two lovebirds sitting on a fence and singing happily. – Dane Rudhyar

このサビアンシンボルは、自己充足によって生まれる喜びや、成熟した愛情の形を象徴しています。

二羽の鳥がフェンスの上にとまっている光景は、単なる恋愛的なパートナーシップにとどまらず、異なる二つの要素が調和し、共に存在することの意味を示しています。

フェンスは、二つの異なる領域を隔てる境界線の象徴です。

これは、個人の意識の境界、社会的な枠組み、あるいは物理的な距離を表しているとも言えます。

フェンスの上にいるということは、どちらか一方に完全に属するのではなく、境界線上に立つことを選んでいる状態です。

これは、水瓶座が持つ「固定された価値観を超えて、新たな視点を持つ」というテーマにも通じます。

特に水瓶座の15度という位置は、水瓶座の真ん中にあたり、水瓶座的な個人の独立性と集合的なつながりが共存するポイントとも言えるでしょう。

お互いが違う背景や立場を持っているにもかかわらず、その違いを受け入れながら共にあること。関係性の中で「融合」するというよりも、「違いを尊重しながら共存する」ことに重きが置かれています。

また、「二羽の鳥」は、私たちの内面にある相反する要素、例えば理性と感情、直感と論理、魂と肉体などを象徴していると考えられます。

それらが調和し、バランスを取ることで精神的な充足を得ることができるというメッセージを持っています。

長い時間をかけて内面的な成長を遂げた人が、ついに心の平和や精神的な満足を得るとき、それは単なる個人的な成功ではなく、他者との関係性の中で実感されるものです。

つまり、「個の完成」は、他者との調和を通じて確認されるということです。