Mark Edmund Jones マーク・エドモンド・ジョーンズ
A professor peering over his glasses
「眼鏡の上からのぞき見る教授」

Dane Rudhyar ディーン・ルディア
A professor peering over his glasses at his students
「眼鏡の上から生徒たちをのぞき見る教授」

天秤座11度「眼鏡の上からのぞき見る教授」

このサビアンシンボルは、深く培ってきた知識や専門性を、目の前にいる人を理解しながら伝えていくことを象徴するサビアンシンボルです。

professor

直訳: 教授、専門的な知識を教える人

意味するところ:長い時間をかけて一つの分野を学び、蓄積した知識を体系化して、次の人へ伝える立場を象徴します。ここでは、広く浅く知ることよりも、特定の分野を深く掘り下げることで得られる専門性や洞察力が重要になります。

peering over his glasses

直訳: 眼鏡の上からのぞき見る

意味するところ:これは「眼鏡越しに見る」のではなく、眼鏡の縁より上から直接相手を見る姿です。知識や理論という「レンズ」だけを通して人を見るのではなく、いったんそれを越えて、目の前にいる人そのものを見ることを象徴しています。

サビアンシンボル天秤座11度の解釈・解説

このシンボルの教授は、長年多くの本を読み、膨大な知識を身につけてきた人物として描かれています。当時は遠近両用眼鏡が一般的ではなかったため、近くの本を見るための眼鏡をかけたまま離れた生徒を見るには、眼鏡の上からのぞく必要がありました。

そこには、とても象徴的な意味があります。

私たちは学びを深めるほど、物事を見るための「知識の枠組み」を持つようになります。それによって、以前には見えなかったことを理解できるようになり、複雑な出来事の背景や構造も見抜けるようになります。一つの分野を深く追究することで培われる専門性は、大きな力です。

けれども、その知識がいつの間にか「人を見るための固定されたレンズ」になることもあります。「こういう人はこうだ」「この場合はこうするべきだ」と、知っていることによって相手を理解したつもりになってしまうのです。

だからこそ、この教授は眼鏡の上から生徒を見ています。

本から得た知識を捨てるのではありません。知識を持ちながら、その知識だけでは捉えきれない人間を見る。その両方が必要なのです。

また、この度数には、自分の得意分野を磨き、それを社会の中で役立てていくという意味もあります。学びや経験が積み重なり、「自分にはこれができる」「これは人に伝えることができる」という専門性が形になっていきます。

一方で、自分の知識や経験に自信を持つほど、「自分の方が分かっている」という優越意識に傾く可能性もあります。教えることが、相手を導くことではなく、相手を自分の考えに従わせることになってしまえば、この度数の力は十分に生かされません。

本当の専門性とは、知識を多く持っていることだけではなく、その知識を目の前の人に合わせて生かすことができることなのでしょう。

このサビアンシンボルは、深く培った知識や経験を自分だけのものにせず、目の前の人間を見つめながら、生きた知恵として次の人へ伝えていくことを教えています。

今日のメッセージ

これまであなたが学んできたこと、長く続けてきたこと、経験の中で身につけてきたことを振り返ってみましょう。

「まだ知らないこと」に目を向けると、自分には足りないものがたくさんあるように感じるかもしれません。けれども、すでにあなたの中には、時間をかけて培ってきた知識や経験があります。

今日は、それを誰かのために生かしてみるのもよいでしょう。知っていることを伝える、経験を分かち合う、誰かの相談に耳を傾ける。あなたにとって当たり前になっていることが、誰かにとっては大切なヒントになるかもしれません。

ただし、「私は知っている」という場所から相手を見るのではなく、その人自身を見ることも忘れないようにしてください。同じ答えが、すべての人に当てはまるとは限りません。

知識を持つことから、知識を生かすことへ。
あなたが積み重ねてきたものは、人を理解する眼差しと結びついたとき、本当の知恵として誰かへ受け渡されていきます。